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北朝鮮問題

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現在、韓国軍は、北朝鮮との国境から25キロ周辺で、過去最大級の軍事演習を実施し、北朝鮮からのいかなる挑発にも応戦するとのデモンストレーションを行っている。

北朝はこれに対し、当初は過激な応戦を示唆していたが、相手にしないと強がりとも聞こえる発言に転じている。過激な挑発行為に出れば、同盟国の米国に本気で軍事介入させる口実を作ることに気付き、ややびびり気味ではないかと読める。

北朝は、米国New Mexico知事の北朝訪問で、IAEA査察受け入れと6カ国協議復帰を提案。しかし、米国は、「言葉より行動を」と突っぱね、協議は時期尚早と断じた。これには経緯がある。前回のIAEA査察で、核兵器製造につながるウラン濃縮施設が申告されていなかったのだ。それでは、何度査察をやっても同じだ、と言うのが米国の言い分(実は偵察衛星や諜報活動で知ってはいるが・・・)

中国が話しをややこしくしている。問題のウラン濃縮施設は平和利用のためだと北朝を弁護しているからだ。そんな言い訳が通るわけがないのは言うに及ばない。

筋の通らない中国の立場と、不誠実な北朝の態度。このような状況では6カ国協議を開催しても、平行線をたどるばかりだ。それが米国の見方だろう。

米国はしばらく、韓国の演習など北朝への威嚇を強めて、6カ国協議再会をもう少しまともな状況で開催したい狙いだろう。

日本は他人事ではない。一歩間違えば、地域戦争の導火線ともなりかねない。

事態を見守る必要がありそうだ。


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